「AIがどんどん“人間の平均値”に収束していく」──最近、よくそんな話を耳にしませんか？
チャットボットや画像生成AIがめちゃくちゃ流行している一方で、「みんな同じような絵柄」「同じような文章」「ありふれた結論」に落ち着いちゃう、いわゆる“金太郎飴状態”になるんじゃないか、という不安です。でも正直、これってAIに限ったことじゃなくて、私たち人間にも少なからず当てはまる現象ですよね。
昔から「平均的な顔が一番美人に見える」なんて説もあるわけで、要は“慣れ親しんだ無難感”が心地いい、もともと私たちは平均を愛しやすい性分を持っているんだとか。
その一方で、今の時代は「個性が大事！」「オンリーワンこそ尊い！」と声高に叫ばれたりもしている。これ、もう一体どうすりゃいいんだよって思いません？
そこでキーワードになるのが「個性のデータ化」というわけなんです。
均の顔が“美形”説、アレって何だったの？
ちょっと脱線しますが、昔から「複数の人の顔写真を合成すると、より美形になる」という話がありますよね。
実験によっては、10人ぐらいの顔を合成したら、
“超無難フェイスだけど妙に整った人”みたいな画像ができあがった…なんて結果も。
これは「平均顔効果」と呼ばれていて、
“人間はより多くの遺伝子（特徴）をミックスしたものに好印象を抱きやすい”という説や、
“単に左右対称で整ったパーツが心地いい”といった説があります。
そう考えると、AIが大量のデータを学習してはじき出すのは、
言わば「みんなの平均的な要素がギュッと詰まったベスト盤」みたいなもの。
どうしても無難で整った“平均点の高いアウトプット”に寄っていくのは自然な流れかもしれません。
ある意味、AIが出す結論や画像が“そこそこキレイ”だったり“そこそこ論理的”だったりするのは、
この平均顔効果に通じるところがありますよね。
でも平均顔だけで溢れたら、なんだかつまらない
合成顔って確かに美形かもしれないけど、
「えっ、この人むしろめちゃくちゃパーツが独特で魅力的！」みたいなトガった要素は薄まりがち。
金太郎飴状態、つまりどこを切っても同じ味（＝同じ表情、同じ発想）ばっかりになっちゃうと、
しばらくは安心だけど、ふと「あれ、なんだか全部一緒だな…」と飽きてきたりするわけです。
AIも同じで、学習すればするほど、
「あ、このパターンがベストなんだね」→「じゃあ毎回それ採用！」
みたいに、より最適解っぽいものへ収束していく可能性が高い。
そりゃハズレを引くリスクは減りますけど、“期待を超えてくる驚き”も同時に減りそうですよね。
そこで「個性のデータ化」がアツい！
AIが平均化していくなら、人間はどうすればいいんでしょう？
答えはシンプルで、自分だけの体験や感情、奇抜な発想を“データ”として積み重ねること、
つまり「個性のデータ化」がポイントになるんです。
毎日のブログや日記、SNSの投稿なんかに、自分の感じたこと、考えたことをしっかり書き留めておく。
「なんだ、ただの自己満足じゃん」と思うかもしれないけど、
この“自己満足の塊”こそが、将来のあなたの資産になり得る。
なぜなら、AIがどんなに優秀でも、あなたがその瞬間に感じたリアルな思いまでは完コピできないから。
しかもそれを継続して蓄積すれば、
“あなたオリジナル”のデータベースが出来上がっていく。
言い換えれば、個性を数値（文字・音声・動画なんでも）で蓄えていくわけですね。
AIとのコンビでさらに光る“個性”
たとえば、あなたが毎日書いているブログをAIに要約してもらったり、
誤字脱字を直してもらったりするのは全然OK。
むしろそれで読みやすくなるなら、どんどん使ったほうがいい。
でも最終的な“どういう言葉を使うか”とか、“自分はこう思う”っていう部分は、
あくまであなた自身の感性で仕上げるのが大切じゃないでしょうか。
AIはスムーズな文章を生成してくれるかもしれないけど、
そこにあなたの「好き」とか「嫌い」とか「これめっちゃヤバい！」といったテンションを完全注入するのは、
やっぱりあなた自身にしかできない。
こうやってAIの力を借りつつも、個性のエッセンスを捨てないことが、
“金太郎飴化”を回避する上でのカギになると思うんです。
金太郎飴でもいいときはある。だけど…
誤解しないでほしいのは、金太郎飴も時にはいいってこと。
特に、まとまった結論や統計的な回答が欲しいとき、
ある意味“無難”な結果こそが最適解だったりする場合もありますよね。
（例えば「海外旅行に行くならパスポートが必要ですよ」とか、誰でも納得の答え）
でも、私たち人間が“AIに負けたくない”とか“AIと違う輝きを見せたい”って思うのなら、
やっぱりトガった個性がものを言う場面は少なくないはず。
みんな平均点の答えを出す中で、
「えっ、そんなの聞いたことないんだけど」というインパクトを与えられる人は目立ちますからね。
「感じたこと」を残すって意外にすごいこと
実は、毎日ちょっとの振り返りをするだけでも、
自分の考え方のクセや変化に気づけるものです。
「今日めっちゃ嫌なことあったけど、なんであんなにイライラしたんだろ？」
とか
「この間食べたラーメン、人生最高にうまかったな…あのスープのどこが良かったんだろ？」
なんて日常の些細なことを、できるだけ具体的にアウトプットしておく。
これを続けると、ふと別の日に似たような状況に直面したとき、
「あ、前もこんなことあったな。あのときはこう感じたけど、今は違うな」と自己発見があるし、
AIに「どう思います？」って振ったところで、
やっぱり過去の自分が記録したリアルな感覚にはかなわない場面があるわけです。
平均＝安心かもしれない。でも、個性＝宝物かもしれない
平均的な美形の顔は、たしかに整っていて見やすい。
AIが出す最適解も、多くの人を納得させられる安心感がある。
でも、その“絶対に外さない無難さ”の裏には、「尖り」や「変人ぽさ」が抜け落ちてるかもしれない。
もちろん、それでもいい場合もある。
でも「もっと自分らしさを出したい！」「自分だけの価値を作りたい！」って思うなら、
やっぱり変わった発想や感情を大事にするのが吉じゃないでしょうか。
AIがますます進歩して社会が便利になる一方、
私たち人間は“自分しか作れないオリジナルの世界”を堂々と発信していける時代になったとも言えます。
まとめ：あなたの個性を積み重ね、“データ化”しよう
• AIが平均に収束していくなら、私たちは唯一無二の体験を活かそう
• “個性のデータ化”＝日常の感情やアイデアを書き残しておく
• 平均顔が美形という説があるように、安心はあるけど面白みに欠ける面も
• だからこそ、金太郎飴じゃない“トガった個性”が際立つチャンス
毎日数行でも、ブログやSNS、日記アプリなんかで「自分の言葉」を蓄積していくのは、未来への投資になるはずです。AIが助けてくれる時代だからこそ、人間ならではの変な感性や“思いがけない発想 が輝く場面は増えると思いませんか？ぜひ、今日からでも「うわ～、こんなにくだらない話書いて意味あるの？」というネタでも構いません。
それこそが誰にもマネできないあなただけのストーリー。AIに任せてもいいところはどんどん任せて、最後の“おいしいところ”だけはあなたの個性を載せる──そんな時代がもう目の前に来ているんです。
さあ、あなたは“個性のデータ化”始めていますか？
まだなら、今日からちょっとだけでも書き残してみる。
それだけで、未来の自分と、そして世界に対して、“平均には収まりきらない面白さ”を届けられるかもしれません。
コメント